#5 子の平和ドラ3テンパイ時における立直判断

昔から悩んでいた子の平和ドラ3を曲げるのか曲げないのか判断基準を確立したかった編。

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東一局南家5巡目で赤5pをツモって平和ドラ3をテンパイした場面です。

自分はダマりましたが結果から言うとこれは8p切り即リーで問題ないようです。

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ではここから平和ドラ3の手を詳しく見ていきます。

まず私の立直判断の基準には、序盤はダマ、中盤立直、終盤ダマというものがあります。

これは関係ないと言えばないのですが、序盤に関しては手変わりや好形変化、ドラ期待など打点上昇面が大きく、中盤に入ると他家がほぼ一向聴レベルになってくるので愚形問わず曲げて勝負、終盤ではツモ番の少なさ、他家がテンパイしてる中で失点の回避などから1000点を出すメリットがないみたいな要素から来てますね。これは人それぞれかと。

今回の平和ドラ3では、手変わり(断幺九や三色変化等)や打点上昇のタネがないので

単純に、曲げても出上がり満貫でダマテンにとっても300点の差しかない理由、ドラが2sなので放銃打点に絡んでくる索子下付近は警戒されやすいという理由。

 

ここまではテンパイ前まで考えられて判断できるんですけど今回は5巡目かつ平場というポイントですね。

ここで先制両面立直における局収支を見ていきます。

5巡目のダマ7700点、立直5翻の局収支はダマで6300点、立直で7000点という数字が出ています。

因みに8巡目では、ダマで5100点、立直で5500点です。

(参照『統計学』のマージャン戦術P23)

つまり巡目が進むごとにこの局収支の差が縮まっていくのですが、5巡目までならギリギリ立直した方が良い場面だということが分かりました。

理由としては、自分のツモ期待が高い、通っている筋が少ない、自分が赤5m5p、2sを持っており放銃したときの打点が少ない、東一局などなどわざわざ言わんでも分かる要素ですね。

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続く6巡目では、NAGAのダマ寄りがかなり顕著に表れてきます。

(追記)

真偽は不明ですが、このNAGA判定には牌譜主が一旦ダマに選択した後のダマ継続ないし立直判断について、修正機能があるみたいないのでこの局面ではあまり信用できない点が出てきました。

ぶっちゃけ8pで曲げようと東で曲げようと自分の立直宣言牌的には変わらないのですが、1巡経ることで和了確率が55.7%から51.6%と約4%減少しています。

この差が大きく結果的に5巡目までにテンパイしたのなら曲げた方が良いよという結論に至る訳ですね。

これ以降中盤に差し掛かってくるので局収支の差が縮まっていき、和了率重視の観点から基本ダマ寄り、例外として他から立直が来たら追っかけて勝負する展開になるでしょう。

 

ということで上手い人なら5巡目だからという基準が出来上がっておりそこで立直するか否かが正確に決められるわけですが私のような凡人クラスだとこれを覚えて次から判断していかないといけないわけですね。

思考時間が20秒あるとはいえ、上の図だと鳴く形もないので簡単なのですがここに副露等考えるべき局面があると、何巡目だから立直orダマという新しい要素を加えて打っていくのはやはり難しいしすぐ忘れてしまうものがあるんですけどね。

ただ巡目で判断できる思考が出来ると少なからず雀力向上につながるのではないでしょうか。

 

もし「5巡目6巡目における局収支の差」以外の要素でこんなのがあるよという意見がある方はコメントで教えてください。

 

余談

上記の基準に従う=立直ーダマの局収支>700点(5巡目)で立直有利ならば

ダマ5翻、立直6翻の場合、立直有利(局収支差立直+800点)

ダマ6翻、立直7翻の場合、ダマ有利(局収支差ダマ+300点)となります。

麻雀やってて5巡目でこんなミラクルもないとは言えないので頭の隅に置いておくと便利かもしれません。