#1 副露時テンパイにおける押すか?降りるか?

今回は「副露時テンパイにおける押し引き」を書いていきます。

#1にしてはコアな話題ですが役牌を鳴いたり、クイタンで仕掛けたりは日常茶飯事!

でもいざ他家、特に親から立直と来たとき「あわわわ・・・」とならないように、具体的な押し引きの目安みたいなものがあったら便利だと思いませんか?

f:id:Quinnnn:20210530211019j:plain

 副露してて立直が来て、危険牌をツモった時大体の人が「テンパイしてるから」とか「気合で降りよう!」という理由?で押し引きを決めているのではないでしょうか。

そして結局振ってしまい「まぁテンパイしてたし」とか、逆に運よく上がり「上がったらおk!」で片づけてしまう。

そこでこういう疑問が湧いてくる。「1000点でも親リーに対してゼンツ?」「3900点の愚形は降りるの?」と。

今回はその疑問を解消したいので3つの項目に沿って書いていきます。

         1.和了価値指標を算出する

         2.出ていく牌の放銃率を出す

         3.要求打点を比較し押すか降りるか決定する

「うわっめんどくさ」「何言ってんだこいつ」「俺ゼンツでいいわ」と言わずにまぁ待たれい。

語句の説明からしますね。

和了価値指標ってのは簡単に言うと「自分の持ち点が少ない時は和了の価値が高くなって、逆に持ち点いっぱいある時は和了の価値は低いね」って感じです。

こんなイメージでおk。

放銃率の算出ってのは、簡単で言うと「相手の捨て牌のスジを数えるだけ」です。

全部で18本あるんで適当にパパっと数えちゃいましょ。(普段から数えようね)

要求打点ってのは、簡単に言うと「頭のいい人が作った自分の和了点数が~点あれば押すべきだよ。~点未満なら降りた方が良いよ」という表みたいなものです。

まぁ麻雀にやってて自分から見た情報というのは少なく、分かりきってる数字(自分の持ち点、放銃率(敵の捨て牌)、和了した時の点数)をフル活用して押し引きを決める流れですね。

 

1.和了価値指標

定義は「25000時の和了価値指標は基本1.0。例えば8000点上がった時の成績が良くなる分から8000点放銃した時に成績が悪くなる分を割った値」。

 実践で使う分はこんな定義どうでもよく、表を参照すればいいだけです。

この表を丸々コピペしちゃと著作権等が怖いので、詳しくはみーにん氏著「統計学」のマージャン戦術、第2章p135にある表19-3をご覧ください。

鳳凰卓段位戦を想定し、条件として「完全順位制、ラスのペナルティが大きい」という下での数値なので雀魂は完全順位制ではなく素点が関係してくるため少し異なります。

雀魂で置き換えるなら恐らく、和了価値指標が持ち点問わず少し多く見積もって当てはめるといいと思いますが各々で判断してください。

 

2.放銃率を出す

相手の捨て牌から出ている数牌を数えて放銃率が大体何%か概算します。

スジは全部で18本。【1-4,2-5,3-6,4-7,5-8,6-9の6本×3(萬子,筒子,索子)の18です】

大まかに分割すると、ダブル無スジ456、無スジ37、28、19と片スジ456・・・となっており、456だけ2本のスジで換算してるのでより危険度が高い=少ないスジの本数でも放銃率が高くなるといった具合です。

具体的に例をあげると

スジ9本,無スジ28=スジ5本,ダブル無スジ456=スジ13本,外側28・・・放銃率10%

スジ11本,ダブル無スジ456=スジ14本,ションパイ役牌・・・放銃率20%

外側というのは、立直前に切られてる牌の中に37があるとそれより外側である1289は比較的安全であるというもの。

その他、ドラだったり暗刻スジやワンチャンス等数値が微妙に上下変化していきますね。

副露時にだけ数えるのではなく、普段麻雀を打ってる時で立直が出たら数える癖を付けた方が良いでしょう。

最初は「スジが多そうだからちょっとやめておこう」とか「スジが少ないから28ぐらい押そう」程度で構いません。

やってると段々速く数えられるようになるので、実践で覚え身に着けるのが一番!

 

3.要求打点を出す

この表に関しては和了価値指標ごとに3パターンあります。

自分が子⇔相手も子、自分が親、自分が子⇔相手が親ですね。

それぞれ縦に放銃率(5%~25%)、横に8巡目、11巡目、14巡目と並んでおり

良型愚形、立直巡目(1発)又はドラと分かれています。

簡単に言えば、「愚形の方が良型より要求打点が高いよ」、「立直巡目(1発)又はドラは高いよ」、「放銃率が高くなればなるほど要求打点も高いよ」とのこと。

有料(200円)ですが上記の放銃率と共にこの要求打点が乗った表のURLを下に載っけておくのでもし気になったり、自分で作るのが面倒なら買って参照するのもいいかもしれません。

 

・最後に

全部大まかな説明になってしまいましたが、これをパーフェクトに使い分けたからと言ってすぐ成績に反映されるものでもありませんし、麻雀が上手い人全員採用してるのかと言われても勿論違うでしょう。ただ麻雀に関する知識は、少ないより多い方が良いですし、引きだしの知識や武器は色んな種類を持っておいて損はありません。データによる押しの有利不利があなたが迷った時の1歩を決める根拠になりえるのであれば、面倒くさがらずに本を買って表を見比べ少しずつ勉強するのが一番の近道かもしれません。

かくいう私も未だ木鶏足り得ず、感覚での打牌やミスも多く麻雀自体今の所面白いと思ってやってるコンテンツなので日々精進して上に向かっていきたいですね。

では次回、ミニ牌譜検討をしていく予定です。

 

押し引き表

 参考文献:「統計学」のマージャン戦術、著者みーにん氏、竹書房より